特集「カーペット洗浄」

柔らかく吸水性のあるカーペット。
抱え込んだ汚れに立ち向かう最前線とは――

オフィスを始め、ショッピングモールやホテルの様な商業施設、図書館や公民館、市民センター等の公共施設等、様々な場所で使用されているカーペット床。

今まで素材としての耐久性や汚れに対する耐性などの進化を遂げてはいるものの、根本的な特性の違いにより硬い床のようなメンテナンスをすることはできません。

第一にカーペット素材は毛細管現象による吸水性を持っています。
吸水性を持つということは表面を拭っても内部に水分を含み、そのままの状態では人の往来が出来る状況ではありません。

また素材によるものの、一般的なカーペット素材は硬い床の素材に比べて耐久性で劣ることがほとんどです。

そこで様々な洗浄方法が考えられ、使われてきました。

現在における代表的なカーペット洗浄

では現在どの様な方法でカーペット洗浄をしているのでしょうか。
そして、その方法が抱える問題に迫ります。

現在主流となっているカーペット洗浄は以下のように5ステップで行われています。
1.粗ゴミ除去・ドライソイルの除去

2.洗浄剤の散布

3.ポリッシャーによる洗浄

4.エクストラクターによる洗浄剤と汚れの除去

5.送風機等で乾燥

最大の利点はポリッシャーを使用することで、手でカーペットの汚れを擦り落とす必要がなくなり、カーペット洗浄にかかる労力が大幅に削減され、この方法は広く使用されています。

しかし、上から押さえつけ擦ることで洗浄する以上、カーペットへのダメージは大きく増加し、汚れを取るために強く擦れば擦るほど、カーペットの繊維を破壊し抜き去ってしまいます。
そして、ポリッシャーの回転方向が一定であるが故にカーペットパイルを撫でつけ寝かせてしまう事にもなっています。

そして、ポリッシャーでしっかりとした洗浄効果を出すためには、散布する洗浄剤をなじませる必要があるため、どうしても多くの洗浄剤を散布する必要があり、結果的にカーペットが多量の水分を吸収してしまいます。

それはエクストラクターでの除去作業が多く必要になることを意味し、労力の増大に加えて、乾燥が終わるまでの時間が大幅に長くなる一因にもなっていました。

また過剰な水分は臭いやカビの元となってしまいます。

『機械化されたとしても、洗浄原理がハンドクリーニングと同じ』
『汚れが酷いほど、多くの洗浄剤が必要になり労力が増大』

※従来の方法でメンテンスをしたカーペットです。色の濃い部分は物が置いてあり設置当初のカーペットが残っていますが、その他の部分はパイルが痩せる・抜け落ちる等のダメージが見て取れます。

「R3」で作業中の様子です。
洗浄と吸水が1台・一人で完結するため、大幅な労力・作業時間時間の節約になります。

コンパクトなボディの「R3」ならデスクの下にも入れることが出来るため、オフィスのカーペットクリーニングなど入り組んだ場所でも、威力を発揮します。

ReadySpace®はTennant Companyの登録商標です。

ナノテックシステム®におけるカーペット洗浄 - 機材編

CLENASではこの2つの根本的な問題を解決するために、TENNANT(テナント)社製のカーペットクリーナー「R3」を使用しています。

最大の特徴はポリッシャーが一方向の回転と上からの圧力で汚れを落とすのに対し、「R3」は「ReadySpace®(レディスペース)」テクノロジーを標準搭載しており、
「適切な圧力で対向回転する2本の特殊繊維ローラーが汚れを吸い込み」、
「そのローラーに洗浄液を吹き付けることでカーペットを過剰に濡らさず」
「ローラーが含んだ水分や汚れは、内部で強力に吸引・排水することで汚れを外にこぼさない」
新しい洗浄方法です。

また対向回転するローラーによって、常に異なる方向に力が加わるため、カーペットパイルを撫でつけ、寝かせることもなく高品質な仕上がりに繋がります。

TENNANT社製「R3]の作業工程
1.粗ゴミ除去・ドライソイルの除去

2.洗浄剤の散布

3.「R3」による洗浄・吸引・排水タンクへ格納

4.送風機等で乾燥

従来より単に1工程少ないだけでなく、最も労力のかかる「洗浄・吸引」を同時に行うことが出来る事は大幅な時間短縮に繋がり、また作業漏れなどを無くすのに大きく貢献しています。

そして「洗浄・吸引」を同時に行うR3を更に使いやすくしているのが、上の写真にある”洗浄時に使用する水を格納する水タンク”と”吸引した汚水を格納する汚水タンク”の存在です。

独立した各タンクが水道への往復回数を劇的に軽減し、作業員の負荷が大幅に削減されます。

ナノテックシステム®におけるカーペット洗浄 - 薬剤編

良い機材を使うだけではないのがナノテックシステム®なのはご存知の通りで、
【より少ない労力で】【より良い仕上がりに】【より人や環境に優しい】
清掃現場を目指すために、CLENASでは洗浄剤等の選択にも妥協はありません。

CLENASで使用する洗浄剤等は「ネイチャーログ(Nature LOG)」ブランドの製品を使用しています。

≫≫ネイチャーログの詳細はこちら

メイン洗浄剤

ファイバークリーンR

還元系カーペットクリーナー

用途

化繊等のカーペット洗浄・しみ抜き・油汚れ・セミドライ対応

特徴

ファイバークリーン R は従来のカーペットクリーナーと違い、汚れを分解後特殊還元効果の特徴を活かし乾燥するまでの間、繊維に染まった汚れ染みを抜いていく特徴を持っています。

マイクロファイバーパッド等でのボンネット洗浄等でも優れた洗浄力を発揮します。
またエクストラクターでのリンス後のカーペット繊維の毛細管現象により起こるウィックバック汚染を抑制する効果が期待できます。

ファイバークリーン R はマイナスイオンの特性を活かし素材と汚れを完全に分離させ、洗浄後はマイナスイオンによるコーティング効果で汚れが吸着しにくい素材を作り出します。

生分解性が非常に高く人体(使用者、住居者)や環境に限りなくやさしいクリーナーです。

使用方法通常使用……30倍~50倍

  • ひどい汚れ……5倍~10倍
  • シミ取り……3倍~5倍(汚れの度合いにより希釈を調節して下さい。)

※素材を侵しにくいクリーナーですが、洗浄力が強いので色落ちしやすい素材や塗装面に使用する場合は、希釈を調整し目立たない部分でテストしてからご利用ください。

添加剤

イオニッククリーン3Dブースター

3D洗浄促進剤

用途

カーペットや、石・床に付いた傷等の奥まで洗浄する洗浄促進剤。

特徴

弱アルカリ性のため、ウール等純毛のカーペットや変色しやすい物に関しては目立たない場所でテストを行ってから使用して下さい。

残留成分を考慮した製品性質上、水に溶かしてから3~4時間で促進剤の効果がなくなりますので、必ず使用直前に添加して下さい。

イオニッククリーン3Dブースター単独では使用しないで下さい。また、他の洗剤には添加しないで下さい。

使用方法

使用する洗浄剤原液100mlに対して、イオニッククリーン3Dブースターをキャップ1杯添加してください。

例1:約30倍のカーペット洗浄希釈液(水10L:ファイバークリーンR 330ml)
……キャップ3杯添加

例2:約10倍のカーペット洗浄希釈液(水10L:ファイバークリーンR 1,000ml)
……キャップ10杯添加

ダートセンサー

カーペット汚染ジミ除去促進剤

用途

カーペット洗浄時の汚れ分解、しみ抜き促進剤

特徴

ファイバークリーンRのカーペットの染み抜き効果をさらに強化します。

ファイバークリーンR希釈液に添加する1液で使用方法の他に、前処理と洗浄時の2液に分けて使用する方法もあります。

2液に分けて使用する場合は、マイクロファイバーパッド等でのボンネット洗浄前にファイバークリーンRを散布した後に、洗浄機のスプレー機能を使ってダートセンサー希釈液で洗浄すると、さらに汚れと染みが抜けカーペットの美観が回復します。

疎水コロイド特有の防汚効果もあり汚れにくいカーペット床に仕上げることができます。

使用方法

1液使用……ファイバークリーンR希釈液に対して約5%程度添加。

2液使用……1液目はファイバークリーンR希釈液。2液目にダートセンサーの20倍希釈液

後処理剤

ファイバーミストローション

カーペットクリーニング後処理剤(消臭・抗菌・静電防止・柔軟剤)

用途

消臭・防汚効果・繊維の柔軟剤(噴霧による後処理剤)

特徴

カーペットクリーニング後に噴霧することで消臭・抗菌効果を高めます。

また静電気を防止し、汚れの吸着を防ぎ、汚れにくいカーペット素材を作り出します。

もうひとつの効果として、繊維の柔軟効果がプラスされており、洗浄後のカーペット繊維のバサつきを抑え、パイル、毛並みとハリと柔軟性を復元します。

また乾燥促進効果もあり、洗浄したカーペットが通常よりも早く乾きます。

イオニッククリーン同様、生分解性が非常に高く人体(仕様者、住居者)や環境に限りなく優しい製品です。

使用方法

10倍希釈したファイバーミストローションをカーペットクリーニング後に全体に行き渡るように適量(湿らせる程度)噴霧機等で噴霧してください。

ナノテックシステム®におけるカーペット洗浄 – 技術・知識編

適切な機材・適切な洗浄剤及び添加剤等により大きく効果や効率がアップしますが、それでも今までの施工方法や意識のままでは最良の効果を発揮することはありません。

そのためにも「ナノテックシステム®講習会」という、効果的な使用法・効果を最大化するための理論を習得する場を設けています。

初回講習は概ね毎月。定例講習は概ね年2回行っております。

詳しい開催日はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。